7/09/2010

[ドイツ語を勉強してみる:第四回] 難しいドイツ語の不定冠詞

ドイツ語にも当然冠詞がある。英語で言う「a」とか「an」に当たるものが不定冠詞、「the」に当たるものが定冠詞。ドイツ語に比べると英語のは凄く簡単で、不定冠詞の後に続く単語の始まりが母音の場合は「an」、子音の場合が「a」となる。不定冠詞の変化はこれだけだし、定冠詞は変化しないという特典もある。しかしドイツ語はそううまくいかない。非常に難解。

前回の [ドイツ語を勉強してみる:第三回] 名詞の性 でやった男性名詞・女性名詞・中性名詞でも変化するし、1 格〜 4 格の格変化も併せて発生する。だから性の 3 種類と格の 4 種類をかけて、12 種類存在することになる。

まず、格とは以下の通り。
1 格:「〜は」「〜が」
2 格:「〜の」
3 格:「〜に」
4 格:「〜を」


では、不定冠詞「ein」の変化を見てみる。
★男性名詞の前
1 格:ein
2 格:eines
3 格:einem
4 格:einen

★女性名詞の前
1 格:eine
2 格:einer
3 格:einer
4 格:eine

★中性名詞の前
1 格:ein
2 格:eines
3 格:einem
4 格:ein


見てお判りの通り、女性名詞の 1 格と 4 格・2 格と 3 格、中性名詞の 1 格と 4 格は同じ。だから「eine」だからと言って全て「〜は」という意味にならず、キチンと文脈を解釈する必要が出てくる。とんでもなく難しい。

私はドイツ滞在前に買った「機内で覚えて現地で使えるドイツ語」に出てくる単語やフレーズを毎日書いているのだが、その中の例文で「ein」とか「einen」が同じセクションの例文にも関わらず出てきていて混乱していた。そこで調べると、ここで出てきた「ein」も全て 4 格であったことに気づいた。誰かに文法を教わっているわけではないので、疑問に感じたらその都度調べることにしている。調べて理解できたものは、あまり忘れないという体験からきている。

この自学は 9 か月続いているので、それなりに例文は吸収できているかもしれないけど、こうした文法も身につけないといけないなぁと感じる。もちろん、単語量を優先する姿勢を変えようとは思わないけど、ドイツ語の格変化には要注意だなぁと感じた。

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