2/16/2010

テトリスの音楽

私が実家に住んでいた頃、祖父宅にあったゲームウォッチで視力を大いに落としたこともあって、ゲーム機を家に導入することはなかった。しかし唯一、ゲームボーイだけは、何故か買ってもらえた。よく遊んだゲームの中にテトリスがあった。今でも自分自身で思うことだが、私は忙しいゲームを甚だ苦手としている。コーエーのシミュレーションゲームが一番肌にあっている。テトリスも充分に忙しいゲームなのだが、スイッチを入れさせる動機があった。それは、ゲーム時に選べる音楽の内の Type-C と呼ばれたものだった。その音楽が狂おしい程好きで、身にしみる程聴いた。いや、プレイした。

先日、その Type-C の音楽をまた聴きたくなったが、現在我が家にゲームボーイはない。しかし YouTube がある。今となっては特に音響機械を使わなくても、脳内ジュークボックスで全て再生できるが、正直めんどくさい。耳で聴きたいと思ったので、調べてみると、知らなかったのが大変恥ずかしいが、この Type-C は私が敬愛する J.S.Bach の作品だった。フランス組曲ロ短調 BWV814。

10 年以上前に CD 屋さんで、イタリア組曲を買うかフランス組曲を買うか迷っていた。イタリア組曲はレコードで所有していたが、結局こっちを買った。あの時にフランス組曲を買っていれば、もっと早く判っていたが、仕方ない。

あとこれも先日の話だが、NHK の音楽都市散歩イタリア編を見ていて、いたく気に入った曲があった。Vivaldi のコンツェルト RV580 で、これも調べてみると、J.S.Bach による編曲が存在し、そちらの方が重厚感があるように感じた。原曲である Vivaldi のももちろん構築美に富み、私の音楽欲を満足させるものではあるが。

どうも私は、J.S.Bach の音楽、もしくは J.S.Bach が他人の曲を編曲する程気に入っていた音楽に対して、非常に激しく心を揺さぶられるようである。他に紛れていても、それらに気づき、いつの間にか心を奪われていることが多い。私の行動を気持ち悪いと思う人もいると思うが、仕方ない。小学生の時分から変わっていない性質なので。

今は J.S.Bach の音楽に悶絶するだけでなく、できるかどうか判らないが自分なりに吸収し、広めていきたいと思う。

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