2/14/2010

名曲探偵アマデウス

NHK クラシックミステリー 名曲探偵アマデウス

まだ見始めて 2 回目にしかならないが、今回は J.S.Bach の「管弦楽組曲第 3 番ニ長調」が題材だった。

素晴らしい放送だ。

J.S.Bach ならではの、天才の感性や楽器の特性を知り抜いた作曲、高度な作曲技術をじっくりと紹介していた。特に現代音楽で失われてしまった対位法についてスポットライトを当てたことは非常に嬉しかった。独立した複数のメロディーを同時に、加えて有機的に構築するこの技法は、作曲するにあたっては非常に難しいが、J.S.Bach はオルガン曲でも声楽でも室内楽でも作曲の根幹として取り入れているため、楽譜を見るととてもややこしいが、耳に入る音は全てが調和しあっていて音楽としての芸術を堪能することができる。

当ブログで再三、私は hip hop を拒否してきたが、理由はこれにある。音楽として学ぶべきところが全くないからである。学ぶべきところがないものは耳に入れる必要がないと私は思っているので、ゲップ未満にしか聞こえない。

この対位法に限らず、音の構築という上で情熱を燃やしている音楽が私は大好きだ。その音構築の素晴らしさを、この番組は伝えていた。2/19(金)に NHK 総合でも放送されるので、もし興味があれば見てほしいなぁと思う。

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