5/26/2010

日本語の難しいところ?

昨日、MySpace で知ったチェコ人から「日本語の難しいところを教えて」と言われたのだけど、考えたことがなかった。母国語なのでそういう意識を持つことがなかったんだろうと思う。中学で初めて英語を習ったときは、先生が色々と違いを教えてくれたけど、そういうことも自分の中で風化してしまったような気がする。

そこで、改めて考えてみた。アルファベットを使う言語と日本語では色々と違いがあると思うけど、そのうちいくつかを伝えた。中国語やアラビア語は全く判らないので、アルファベット言語との比較をしてみた。ひらがな・カタカナ・漢字を使うという強力なアイテムは、この際触れずにおく。

1) 助詞の存在
昔習った「が」「の」「を」「に」「へ」「と」「より」「から」「で」「や」の格助詞に代表される助詞は日本語にしか存在せず、英語を習ったときも「I」は「私は」とされたものだ。「私」でしかないのに。「my」も「私の」と習った。英語としては「my」は「I」の所有格であり、極論かもしれないが、「I」も「my」も格が違うだけで同じだと思う。しかし日本語では「私」の部分は同じで、続く助詞が違うので、構造そのものが違う。だから、アルファベット言語ユーザにとっては、数ある助詞の中から選ぶというのは、慣れないと難しいかもしれない。

2) 文体の構造
これは英語を習うときに必ず言われることだと思う。「英語では動詞が目的語の前に来ますよ」と言われたもんだ。
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英語)I told him.(主語 - 動詞 - 目的語)
独語)Ich sagte ihm.(主語 - 動詞 - 目的語)
日本語)私は彼に言った。(主語 - 目的語 - 動詞)
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もうこの歳になると主語の後に動詞が来ることになんの違和感も持たなくなったが、初めは苦労したように思う。

3) 数の数え方
日本語は数の数え方が非常にたくさんの種類があると思う。「1」を表すときも「ひとつ」「一本」「一個」「一頭」「一基」など、日本人ですら全ての人が把握していない数え方も存在する。これはアルファベット言語ユーザにとって難しいのではなかろうか。
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英語)I have a pencil.
独語)Ich habe ein Bleistift.
日本語)私は一本の鉛筆を持っている。
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英語)I have an eraser.
独語)Ich habe ein Radiergummi.
日本語)私は一個(ひとつ)の鉛筆を持っている。

しかしこのチェコ人、チェコ語、英語、独語を話すことができ、日本語も勉強中、将来的には 10 個の言語を使いこなしたいという猛者。こうやって日本語について伝える代わりに、私のドイツ語の勉強に付き合ってもらっている。上記もドイツ語で書いたが、なにぶん達者でないため、かいつまんだ説明しかできなかった。私ももっと頑張らないと。

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