3/18/2010

Versailles World Tour 2010 -Method of Inheritance- at Kyoto Muse

Versailles World Tour 2010 -Method of Inheritance- at Kyoto Muse

一昨日の 3/16 に Versailles のワールドツアー京都編に行ってきた。ライヴは DREAM THEATER の初武道館公演の 2004 年以来、ライヴハウスになると 2000 年頃以来の久しぶりだった。クラシックコンサートは毎年のように行っているが。。。

曲目の順番は憶えていないが、演奏曲は以下の通り、、、だったと思う。オープニング SE は予想通りに「Sound in Gate」だった。

「JUBILEE」
  • 全曲

「Prince & Princess」
  • 全曲(SILENT KNIGHT 含む)

「Noble」
  • Aristocrat's Symphony

  • zombie

  • After Cloudia

  • The Revenant Choir

「Lyrical Sympathy」
  • Shout & Bites

  • BEAST OF DESIRE

  • The Red Carpet Day

  • Sympathia

アンプの真空管トラブルで開演が少し遅れたが、2 時間半ほどのライヴだった。私の中では「メタル」にカテゴライズしているのだが、世間は「ヴィジュアル系」らしいので、多かれ少なかれ周囲のノリはどういったものなのかと不安を感じながら開演を待った。私はペンライトを左右とか前後に大きく振るというノリは、少年少女合唱団のようで好きではない。そういうものがないことを期待した。今までの行っていたライヴではそのようなことは一切なかったのだが、「ヴィジュアル系」というものが酷くひっかかる。

会場外で待っているときから気になっていたのだが、何人か造花の薔薇を持っていた。なんだろうと思っていたが、あとで判明した。確かにペンライトはなかった。しかし、薔薇ライトだったのだ。造花が妖しく光っていた。さらに、2,000 円もするらしい。凄まじい商売根性を感じた。

さて、ノリの話だが、ヘッドバンギングは想定していたが、それほどオーディエンス全体で振る行為はなかった。他の時間になにがあったかと言うと、、、阿波踊りだ。何故か、阿波踊りだ。私は昔、神奈川県大和市で行われた阿波踊り大会に出演したことがあり、5 時間ほどに渡って連の一員として市内を練り歩いたが、その時に教えてもらったような本当の阿波踊りではなく、手だけをクネクネと阿波踊り仕様にしている人が割と多かった。かなり度肝を抜かれた。メタルに阿波踊りは、残念ながら私の頭になかった。一切なかった。

そして、左右や前後に薔薇ライトや手を振る行為も、あった。前後は若干激しく行われていたので、そのとき前にいた人が手を後ろに振った際に、その人の指が私の口に挿入されたことは内緒だ。ちょっと歯茎を打って痛かったが、気にしてはいられない。おしくら饅頭が始まったからだ。Kyoto Muse に限らずライヴハウスはオールスタンディングが多いので、自分の立ち位置など定まっている事はない。津波のように前後左右に流される。中盤からは思考回路が吹っ飛ぶほど揉みくちゃにされた。

メタルバンドのライヴと思って行くと、ついていけないと思った。中でも、MC に対するごく一部のオーディエンスの反応が、一番ドン引きした。笑い方が度を越えており、以前連行された経験があるマルチ商法の集会のようだった。それもあったし、周囲から伸びている手を見ていると、どうも宗教団体のように感じたことも否めないが、人気バンドとはこんなものなのかもしれない。実に不思議な空間だった。

演奏に関しては、思った程の爆音でなくて良かった。ただ、裏で鳴らしているストリングスなどのキーボードパートが非常に聞こえにくかったのは残念かなと思った。

決して Versailles の煽り方やオーディエンスの行動を非難しているつもりはない。メタルバンドやクラシックコンサートしか行ったことのない私が客観的に見たヴィジュアル系ライヴの姿だ。来月には大阪でのライヴがあるので、今回を踏まえた上で臨もうと思う。

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