まず前提として、2 年前まで私はウェブ系プログラムをほとんどできなかった。最初に就職した会社はシステム系で、COBOL や RPG を経験していたが、そこではあまり興味を持てなかった。まぁソースを美しく書くという理念は叩き込まれたが。しかし、制作会社に在籍していた時に、携帯サイトの振り分け等で php をいじり、Flex との連携のために java (javascript に非ず) をいじったりしている内に興味が出てきた。
その上で、前の会社ではウェブ担当が一人だったため、プログラムもこなす必要があった。幸い、DTP を本業とした会社だったのでウェブ案件がなかった時に、DTP のヘルプをしながら自習する時間があった。そうこうする内に CMS を構築する必要が出てきたので、php でやってみようと思い、構築した。
その後、php では UI 的なダイナミックさを出せないと思い、Flash を用いた。しかし、Flash は改修時にめんどくさかったので、javascript で UI を制作するスタンスに切り替えた。これなら Ajax や DOM で Flash 的な動きを出せるし、改修もテキストエディタさえあれば可能だ。ファイル操作は相変わらず php だが。
よく人から「何故 CMS を自作するのか」と訊かれる。そこで、理由を書いてみようと思う。
- クライアントの好みの違い
- javascript と php の組み合わせ
- 自身のスキルアップのため
クライアントによっては、公開される画面のレイアウトそのままに更新したい人もいる。逆に、項目の羅列に文字をガシガシ入力したい人もいる。そういう点はクライアントとは会う内に判るので、できればその好みに合わせた CMS を構築した方が喜ばれる。自作だと UI だろうがなんだろうが思い通りにできる。
php だとサーバー整備があまりいらないため手軽であり、前述の通り、コーディング環境をほとんど問わないためテキストエディタさえ入っていれば Mac だろうが Win だろうが構築できる。
クライアントに喜んで使ってもらえる CMS を構築するには、それなりの発想力と技術力を要する。自作であるとこれらを育てる必要性が出てくるため、自然とスキルアップに繋がる。
ちなみに、javascript でアクセス解析も 1 本構築している。訪問データにアクセスし、情報を抜き出した上で javascript で各操作を実現した。ブラウザ毎や地域毎・OS 毎等のアクセス総数やら、日付やページを選択して該当する期間のアクセス数やら、過去との比較から現状のユーザーの傾向を計測し、数値ではなく日本語に翻訳して表示したりと色々機能を持たせたシステムである。クライアント担当者が先方の全体へ「うちにはこんなアクセス解析がある」と宣伝してくれたりもした。
もちろん、MovableType などを使えばもっと簡単に構築できるかもしれない。しかし私は今後も自作するスタンスを変えないつもりだ。
No comments:
Post a Comment
Note: Only a member of this blog may post a comment.