8/09/2009

慢性副鼻腔炎の脅威

今年私が患った病、慢性副鼻腔炎についてお話しする。もし副鼻腔炎で悩んでいる方の助けになれば、と思う。
「症状」「原因」「入院」「手術」について私の経験を交えて以下に紹介する。

◆症状
◇第一段階:
鼻が臭い(他人は感じなくても、自分が感じれば兆候あり)

◇第二段階:
副鼻腔に激痛が走る(額、目の裏、頬)

私は鼻が臭い症状が 5〜6 日続き、その後、額に激痛が走った。激痛とただ言っても伝わりにくいかもしれないが、とにかく額を押さえるしかできないほどに行動を抑制されるくらいだった。痛みをこらえながらなにかをする、ということはできなかった。ちなみにこの傷みは 1 日のうち数時間続く。その他は小康状態だったので我慢できる程度だった。しかし、もう我慢できなくなったのが土曜日だったので、友人に連絡して救急の病院を紹介してもらい、向かった。

◆原因
◇両方の鼻が臭かった場合
鼻炎が原因の可能性がある。

◇片方の鼻が臭かった場合
虫歯が原因の可能性がある。

救急で入った病院で CT を撮影され、副鼻腔炎と判明したのだが、その際に研修医ぐらいの若い医師にしつこく「鼻炎持ってるか」と訊かれた。鼻炎の記憶はないが、花粉症ならあると言うとなんとなく納得したような顔をした。しかしその後、私の鼻を改造することになる医師は「片方だけだから鼻炎ではない。左の上の奥歯の虫歯」ということだった。私の場合は 3 年前に患った虫歯が原因であり、3 年間「菌」は水面下で増殖を続け、今年の 2 月に「機は熟した」となったのだろう。虫歯をナメてはいけない。

◆入院
◇「早期発見、軽症」の場合
投薬で治る可能性がある。

◇上記以外の場合
手術を受ける必要がある。

この病院には耳鼻科がなかったため、家の近くの耳鼻科に通院を始めた。受付票に CT の結果等を記載していたので話は早かった。私の場合はかなりの重症だったため、薬では治らないかもしれないと言われたが、とりあえず投薬を行った。2 週間続けていたが改善しなかったので、別の薬でまた 2 週間続けた。しかしやはり改善しなかったので、入院をすることになった。

この際、1 日入院の病院を勧められるかもしれないが、これは断った方がいいと思う。理由は次項で判明する。

さて、入院することになったら、持ち物リストを病院からもらうと思う。経験上ティッシュをとても使うので、できるだけ多く持って行った方がいいと思う。手術後も多量の鼻血が出るからだ。

◆手術
昔は顔を切開していたらしいが、今の手術はそんなことはしない。内視鏡と、内視鏡と同じくらいの太さのものを突っ込んで、掃除を行う。副鼻腔に溜まった膿が軟骨で閉じ込められているので、軟骨を壊して膿を出す。膿は喉の奥に落ちるので少々気持ち悪い。
その際に中鼻隔がずれている(要は鼻筋がずれている)とうまくいかないので、中鼻隔も一緒に真っ直ぐにしてくれる。幸い、私の中鼻隔は特に曲がっていなかったので、その必要はなかった。手術の様子を簡単に言うと、「劇的ビフォーアフター」の取り壊しのシーンを、鼻の中でやるといった感じだ。天井を壊すと埃やゴミがドサッと出てくる、そうあの場面である。
所要時間は 1 時間程度、傷みはあまりない。最初、筋肉注射を行い、術中の急な動作を抑える。その後、麻酔に浸したガーゼを鼻に突っ込み、傷みを抑える。もし術中に痛いと感じたら、医師に申告し、さらにガーゼを入れてもらう。最後にはガーゼを 3 本入れて終了。私は 20 年ほど前にも別の手術を受けたが、その時は 4 時間かかったので、それに比べれば随分と楽だった。

さて、手術後 2 日はガーゼを鼻に詰めたままベッドで過ごす。その間ずっと、鼻血が綿球を濡らしまくるので、綿球の交換はもちろん、ティッシュを頻繁に使う。また、微熱(38 ℃くらい)も出るので、結構しんどい。もし 1 日入院の病院を選んでいたら、と思うとゾッとする。3 日後にガーゼを抜く。麻酔をしないので、これが非常に痛い。手術より痛い。心した方が良い。

ガーゼを抜けば気分スッキリ。慢性副鼻腔炎は手術を受ければ完治するので、もう心配しなくても良くなる。そんな安心感もあって、非常に心地よく入院生活を送ることができる。

鼻が臭いと感じる人は病院へ、副鼻腔の箇所に激痛が走る人は手術を、お勧めする。

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