12/10/2009

DTP の手伝い

先月からちょくちょくと先輩の印刷屋に DTP の手伝いをしに行っているのだが、当然のことだが、DTP の仕事は Web の仕事にはないリスクを持っている。逆も然りで、Web の仕事には DTP の仕事にないリスクを持っている。

例えば我々はその Web のリスクを理解し、リスクを冒さないようにうまく対処していくようにしようとするので、リスクのイメージを掴めている分、必要以上にリスクに身震いしながら仕事をすることはない。しかし、違う業種であるリスクは、我々の経験外や想像外のこともあり、考えただけでもゾッとするような感覚を憶えることがある。

一番簡単な例で言えば、DTP は刷り直しが普通は利かない。ミスを含んだまま印刷や製本を行うと、多くの実費を伴って再履行しない限り、そのミスが世に出たまま永遠に打ち消すことはできない。これは Web の仕事から見れば異常な程に危惧を感じる。DTP 業務の人から「Web は修正できるから羨ましい」と言われることは少なくない。しかし、「修正できる」ことは別方面でのリスクを孕んでいる。

「修正できる」機会があるということは、ミスを行う機会も同じだけあるということになる。だからサイトリリース時に比べて精神的負担は低いとは言え、毎回緊張の場面があるということである。

違う業種の人と話をするのは、実に勉強になるし、聞いただけのことだが、ある意味、経験にも繋がる。

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