5/28/2012

Studygift で思うこと

既に炎上しきった感のある Studygift ですが、自分なりに思ったことを書こうかと。

「勉強したいのに、金銭的な問題で継続できない人」を支援するのは大いに賛成です。しかし Stydugift はその純粋な想いを実現するのに手段として正しかったのかどうかは、かなりの疑問を感じる。

1) 扉ページを見ただけで疑問を感じる
現在は「studygiftの今後について」という文章が掲載されているトップページですが、当初は坂口氏がどどーんと登場したものでした。ウェブサイトとしては「勉強したいのに、金銭的な問題で継続できない人」を支援するという名目でしたが、これだけ見ると、ただの個人援助にしか思えませんでした。確かにそのときは坂口氏だけが「被支援者」だったのかもしれませんが、あまりにも個人を前面に押し出していたのです。坂口氏が幾人もの「被支援者」の中の一人という位置づけがもしあったとしたら、もっと違った見せ方があったと思います。

2) 問題だったのは金銭的問題ではなく、勉学に対する態度だったこと
その違和感の内に読み進めて行くと、「奨学金をもらってたけど、勉強してなかったから打ち切られちゃった」という内容にぶち当たります。就職活動のために始めたという SNS、Google+ ではフォロワが国内でトップになったはいいけど、どうもその影響もあり、勉強してなかったのではと思ってしまいます。現に坂口氏の撮る写真についても、「良いと思える写真を撮れるまで撮りまくった」ということを見ました。「撮りまくる」時間を勉学に充てなかった理由はなんだったのでしょうか。そして、大学とは就職までの橋渡しと思っているところに果たして、「勉強する意欲があるのか」ということに疑問符が付きます。

3) Google+ で国内一位だったことに対する過剰な自信
Studygift のページでは、状況説明よりも Google+ で国内一位になったことの方が大々的に踊っていた感じを受けました。穿った考えかもしれませんが、「有名になった私だったら集められる」という驕りがあったのではないかとさえ思えるのです。確かにサービスの初っ端としてはインパクトがあったかもしれませんが、後続する被支援者たちが「あの人ぐらいに有名にならないと掲載されない」と万が一考えるようになってしまったらどうなんでしょう。

そして、炎上後に色々と発覚しましたよね。中でも、ウェブサイト内では「このままだったら退学になる」みたいな書き方でしたが、実は退学済みだったことが大きいですね。学校が「退学処分」を決めたというのは、様々な経緯を考慮された上で決めたことだと思います。大学側にとっても学生が減ることは運営上痛いと思いますし、退学は最後の手段だと思うのです。しかしそれが成された元生徒に対してこれだけ大々的に学費調達を謳われては、大学にとっても迷惑な話だと思います。

もう、至る所で胡散臭さを感じるんですよ。結局、現在は「全額返金」になりましたが。今となっての関心はただ一つ、体制を立て直し、坂口氏の「次の被支援者」はいつ登場するのか、ということです。もしこれがなければ本当に、「勉強したいのに、金銭的な問題で継続できない人」を支援するためのサービスではなく、坂口氏個人を支援するサービスになってしまいますよね。

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